あれから10年 当時は廃人の如くポトっていた
思えば当管理人がポトリスを始めたのは丁度10年前の1月上旬頃でした。サービスの開始が前年の秋であり、ポトリスの存在を知ったのは11月頃で、当時のプロバイダーの無料情報誌で紹介されていました。それを見て「是非ともやってみたい」と思いましたが、当時は今とは違う仕事ではありましたが、既にネットもままらない程忙しく、手を付ける事が全くできませんでした。特に12月は休みがほぼなく、20日以上連続で働かされ続けたものでした。その上給与が総額で20万円に届かないというひどいものでした。
ただ、半導体工場などその前に働いてきたいくつかの会社ので雇用保険をかけてきた期間が通算で6ヶ月以上となっており、既に失業保険を受給できる権利を有していました。それに早く行使しないと期限が切れてしまい、支給を受けられなくなります。それまでの仕事は長時間労働で休みが少なく薄給なだけではなく、雇用保険など各種保険もかけてもらえないものでした。それだけにもっとしっかりした待遇で将来性のある仕事に就かなければならなかったのです。
それで繁忙期が終わる年末年始でそれまでの仕事を辞め、当面は失業保険をもらいながら就職活動を再開する事としました。そこでようやくポトリスを始められたのです。1月の4・5日辺りですが、ついにポトリスをインストールし、起動したのです。これは私にとってオンラインゲーム初体験になります。サーバーはいくつか選択できましたが、試合結果がランキングに反映されるいわゆるランキングサーバーの他、ランキングに反映されない練習用サーバーがございました。右も左もわからないので、まずは練習用サーバーでしっかり練習する事としました。以後1ヶ月程度練習用サーバーでみっちりやり込み、ポトリスの操作の仕方やマナー・チャットなど基礎を身に着けていきました。
12月のほぼ休みなしで仕事をしてきた反動なのか、本来就職活動をしなければならないはずなのに、廃人の如く毎日ポトリスをやる様になったのです。練習用サーバーでやっていた頃はそうでもなかったのですが、2月にランキングサーバーにデビューしてからはエスカレートしていきました。夜通しでやるのも当然になり、生活リズムも滅茶苦茶になってしまいました。最初は最低の階級でしたが、懲りずに続けていくと徐々に階級も上がっていきました。又、当時ランキングリセットが3月末にあり、それまでにメダルの階級になれる様必死に頑張っていました。そしてリセット3日前にしてようやく銅メダルになれました。
最終的にリセット時は銅メダルでしたが、一時は銀メダルまでランキングポイントがあと2・3という所までいきました。もっとも、前年の10月か11月から始めていれば金メダルにでもなれ、殿堂入りできたのかもしれませんが。リセットした4月以降は念願の金メダルにもなれ、維持するのを含めてますますやり込んでいきました。就職活動もたまには行い面接を受けたりしたもの、なかなかうまくいきません。
夏頃にはMMORPGのラグナロクオンライン(RO)が登場し、ポトリスをやる仲間でもROに手を付ける者が続出しました。中にはポトリスをやめてROに専念するのもおりましたが。又、ポトリス2のベータテストも始まり、正式にサービスが始まると1から2へ流れていく者が多くなりました。私は夏場の約1ヶ月アルバイトをした後、1ヶ月近く北アルプス縦走を含む遠征に出ていました。当初前年に行う予定でしたが、当時の仕事がお盆過ぎで終了するはずがズルズルと引き延ばされてしまいました。
その頃からコンスタントにポトリスができなくなってきた感じです。又、ポトリス2への移行も遅れ、秋までほとんど1でやっていた感じです。それに流行り出したROも結局手を付けませんでした。冬前からはそれまでとは別の冬場忙しい仕事をする様になりました。それは翌年以降も別の会社で行う様になりましたが、ポトリスを始める前の薄給な仕事とは別の、資格を生かしたより稼げる仕事です。それもあって冬場はほとんどポトリスはもちろん、ネット活動さえ充分にできなくなりました。
12月にはついにポトリスのサービスが有料化しましたが、若年者が少なくないこのオンラインゲームにおいて引退者が続出する事となりました。当管理人は基本的に有料化後も続けていきましたが、それ程忙しくない夏シーズンを中心に活動を続けていきました。だが、2000年代半ば辺りは夏場でもかなり仕事が忙しく、ほとんど「大会専用キャラ」と化していた時期もございました。その上ホームページ運営にも力を入れ、更に冬場はほぼ毎年忙しい事もあり、やり込みはかつての廃人レベルには遠く及ばなくなりました。
残念ながら現在になって尚冬場が忙しい状態が続いてきました。ただ、今後1・2年程度で脱出できる目処は立ちそうであります。特に投資の方は成績が上向いてきているので、あと1年程度でプチ引退という所まできました。本当にようやくですが、それが当時ポトリスにはまっていた頃かそれ以前、いや大学時代に実現できていればと思えてならないものです。ただ、今後こちらも色々やる事があるので、例えどんなに時間ができても当時の様にポトリスなどのオンラインゲームで廃人になる事はないでしょう。
廃人というかいわゆるニートに限りなく近い状態になりましたが、それでも完全ニートと言えないのは目指したい仕事があり、少なからず就職活動を行っていた事でしょうか。更に登山が趣味であり、少なからず登っていたのはもちろん、前述した通り北アルプスなどの遠征も行ってきました。その後自分が仕事でリアルで忙しくなった事からも、完全に廃人やニートになり切れなかった事を意味するものでしょう。幸いだったのは当時はまったのが完全無料のオンラインゲームであり、ROの様なはまり度合いの高い上にお金もかかるMMORPGに手を付けなかったという事です。今思えば一つのオンラインゲームというかゲームによくこれまではまれたなと思えます。