第10話 カオスギルドのオフ会は金欠で出れず
一方、大阪ではカオスギルドのオフ会が開催された。地元大阪のメンバーはもちろん、九州からのご夫婦も参加され、メンバーの大半が参加された。しかし、当管理人は夏~秋に北アルプス主脈全山縦走を行った事もあって金欠状態であり、今すぐにでも職に就いて経済状況を改善しなければならなかった。従って、参加を見送らざるを得なかった。時期として経済的・時間的に不利なタイミングでした。
もし、この旅程に近い日程でオフ会が開かれていたとしても、経済的問題と日程的問題が立ちはだかるものでした。実際縦走達成直後は経済的に底が見えている状態であり、所持金が10,000円を下回っていました。縦走のゴールは富山県境に近い新潟県内でしたが、更に大阪まで陸路で足を運ぶとなると、富山からバスでも片道5,000円以上はかかります。帰りに余計にかかる運賃や滞在費を含めても、最低でも2・3万円以上の余裕は欲しいものでした。
当初札幌に戻る予定は9月20日頃でしたが、悪天候が長引いて数日遅れる事となった。時期的に悪天候による遅れは止むを得ないものであり、オフ会参加まで織り込めばそれだけの日程に余裕を含んだものとして調整しなければなりませんでした。逆に停滞が少なく早く下山した場合も、より滞在費がかかるという問題があった。又、縦走をこれ以上遅らせると時期的に天候も厳しくなってくるので、遅らせられなかったというか、むしろもっと早くても良かったものでした。いずれにせよ、参加には経済的余裕が必要でした。
北海道・札幌からであり、北海道から大阪まではるばる飛行機代往復約6万円もかけて行って来る余裕などなかった。フェリーで往復すればかなり安くなるものの、地上での交通費を入れて約2・3万円といった所であるが、時間がかかるので最低でも3・4日は必要でしょう。ただ、仕事に就いていれば休みが少ない(所にしか就けない)ので時間的余裕がなく、なけなしの6万も出して2日で行って帰って来る気持ちにはなれなかったでしょう。フェリーで往復は更に時間がかかるので、転職期など仕事が空いている時期でないと無理でしょう。
それが東京であればエアドゥに乗れば飛行機代もかなり安く行く事ができるのでまだましなのですが、名古屋や大阪ですと当時はまだ大手しか就航していないないので、かなり前からの事前予約でなければ高くならざるを得なかった。行きたい時に行けないという問題も大きく、 経済的時間的余裕がなければ動く事もままならなかった。名古屋大阪方面の飛行機がより手軽に安く行ける様になるのはもっと後の事でした。
オンラインゲームでは遠く離れた者とも簡単に一緒にプレイでき、オンライン上で知り合う事もできる様になった。しかし、いざオフ会となると、今回の様に遠くて足を運べないという問題が生じてくる事もある。第9話の様に地元で開催された酔星ギルドの様に近ければ参加できるが、遠ければ経済的・時間的余裕がなければ参加できないという事になって来るのである。しかもギルドのオフ会だったため、そのギルドが続かなければもう二度と参加できないという事になってくる。
ただ、カオスギルドとその関係者との交流は後にも続いていくのです。新たにできたギルドがカオスメンバーと交流していたり、元カオスメンバーが別のギルドに入り、後にマスターになった所もございます。後年思いがけない事に、ギルドメンバーの1人と道内で交流する事になりました(いい縦走日和)。