第5話 ランキングサーバーデビュー

ポトリスを初めて約1か月が経った2月に、ようやくランキングサーバーにデビューした。これまでの「初級修練館」ではなく、「キャノン」というランキングに反映するサーバーである。やはり勝敗に関係ない練習用サーバーでは物足りなくなったのか。

ログインしてロビーに行くと、IDの左側のマークがこれまでとは違い、銀星となっていた。これはランキングポイントがデフォルトの10000のままであり、当時は銀星がドクロより上では最低となっていた。この10000ポイントを下回れば階級がドクロになる。又、勝利していく事によりランキングポイントを獲得していき、階級ごとに定められた最低ポイント以上になると、それに応じた階級に上がって行く。

他の人を見てみると星ばかりではなく、金銀銅といったメダルもあり、星も銀星だけではなく金星そして金星が2つ重なったダブル金星もある。そしてドクロもあるのですが、これまで練習用サーバーでは周りが全員ドクロであり(※)、階級に気付かなかった感じである。いやがおうにも階級が気になってくるものがある。これまでランキング検察すらした事がなかったのだ。

ロビーで部屋の様子を見ると、階級がメダルばかりの部屋や星以下がメインの部屋、そしてメダル・星入り混じっている部屋がある。その中で自分に階級が近い、星やドクロがメインの部屋をメインで何戦かやっていくが、やはりこれまでの初級修練館とは違い、よりレベルが高い感じである。そして何戦もやり込んでいく。

翌日ログインすると階級がドクロに降格しており、愕然とした。しかし、めげる事なくやり込む事になる。当時あった「どくろきたれ」などといったドクロ専用か、星以下の部屋でメインにやる様になる。そういう定めがない部屋は最初は星以下がメインであっても、メダルの人も入って来て交戦する事になる。そして更に腕を上げていき、メダル以上とも遜色なく交戦できる様になっていく。

ランキングサーバーにデビューしてから頻繁に夜更かしをする様になり、時間に関係なくポトリスをする様になった。これはランキングに関係ない初級修練館にいた頃では考えられないものがあり、当時はまだ節度をもってやっていた感じである。

※ランキングサーバーで星以上の階級であっても、練習用サーバーでは全員ドクロになる。

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